今まで
コールマンのタフスクリーン2ルーム
コディアックキャンバス
ニーモヘキサライト6p
ネイチャーハイクのハイバイ3
ケシュアのポップアップテント
などなど…
様々なタイプのテントを使ってきましたが、
これから紹介させていただく、(スノーピークの名作ドックドームPro.6によく似た)格安テントが1番汎用性が高く、使い勝手が良いテントではないかなあ、と思っております。
あまりに感動したので、久しぶりにレビューをさせていただきます。
- 4人家族の広々就寝スペース
- おこもりソロキャンプ用のシェルター
以上をお探しの方に、少しでも参考になりましたら幸いです。
出典:GeerTop Large Family Camping Tent for 6 Person – GeerTop Outdoor Store
メーカー:GeerTop
製品名:Large Family Camping Tent for 6 Person
公式価格:$443.99(約46,780円)
- 軽くて1人で設営可能
- 風に強い
- ちょうどよいサイズ
- 通気性の良さ
- 開放感
ドックドームとの相違点や、細々したところは気になりますが、それを差し引いても、これらの5つの良さは、本当に汎用性があり、使い勝手がよいです。
「とりあえず迷ったらこのテントを持っていこう」
そう思えるテントです。
※実際の使用感は随時更新していきます。
あくまでも現状でのテントの評価でることをご了承ください。
GeerTop(ギアトップ)ってどんなメーカー?
Amazonでよく見かけるこちらのテントでおなじみ。2012年に設立された比較的新しいアウトドアスポーツギアブランドです。
例によって中国のブランドかと思いきや、なんと発祥地は…
アメリカのコロラド州ブライトン
創業者は、20代前半に1年半もの間、バックパッキングやハイキングをしたアウトドア愛好家のKris氏。
自身の経験をもとに
- 超軽量
- コンパクト
- 高品質
三拍子揃ったアウトドアギアの開発に貢献。
下請け業者以外にも自社工場をもち、何千回ものテストをして製品の品質管理を行なっているとのこと。
出典:About us – GeerTop Outdoor Store
確かに、ソロ、少人数のキャンプ・登山をターゲットにしたテントが多く、「安価で4シーズン用のテントが手に入る」との評価の良さで年々値段が上がってきております。
最近だと、こういうミリタリーテイストの商品も増えてきており、人気なようです。
YouTubeでも、色々と紹介されております。
安価で品質の良いテントを作るアウトドアメーカーとして確固たる地位を確立しつつあるメーカーです。
本家ドックドームと比較
見た目
出典ドックドーム Pro.6 [6人用](SD-506) | テントの通販(アウトドア・キャンプ用品)はスノーピーク(Snow Peak)
2014年グッドデザイン賞を受賞したスノーピークのドックドームと見た目はほぼ同じです。
Geer Topのテントの色は、本家ドックドームよりもライトでテカリがある感じ。
ただ、ご覧の通り前室部分がややたるんでいます。
引っ張ってペグ打ちしようとすると、ダブルジッパーがするすると上に開いてしまって、ピンと張りづらいです。
ポールスリーブが黒いので、引き締まるかと思いきや、本家より地味でボヤけた印象です。
実際のサイズ感
寝室の床面積
「6人寝る可能」
という謳い文句が逆に不安を煽りますが…
- ハイランダーのレバー式GIコット
- チェア
- YOLERメッシュテーブル
- REI Co-op Outward Side Table(写真右)
- マルチギアコンテナ
- オレゴニアンキャンパートラッシュボックス
これだけ置いても余裕です。
「6人寝る可能」は大人6人だと厳しいかな。
大人2人、子ども2人の4人家族にちょうどいいサイズかと思います。
タフスクリーン2ルームハウスのインナーテントの広さと比較
我が家の初テント。今でも大活躍していますし、どこのキャンプ場でも見かけますね。
出典:タフスクリーン2ルームハウス | コールマン オンラインショップ
床面積はコールマンのタフスクリーン2ルームの寝室よりもだいぶ、ゆとりがあります。
ただ、天井が低いせいか、体感的にはそこまで広く感じません。
天井の高さ
身長155cmの妻が立つとこんな感じです。
天井高180cmとありますが、実際には160cmといったところです。
材質
スノーピーク:ドックドーム Pro.6
- フレーム:ジュラルミンA7001
- フライシート:75Dポリエステルタフタ・PUコーティング耐水圧1,800mmミニマム・テフロン撥水加工・UVカット加工
- インナーウォール:75Dポリエステルリップストップ
- ボトム:300Dポリエステルオックス・PUコーティング耐水圧10,000mmミニマム
- 重量:12.8kg
Geer Top:Large Family Camping Tent
- フレーム:アルミポール(不明)
- フライシート:210T PU2500MM防水ポリエステル、縫い目に防水テープ加工
- インナーウォール:190T通気性ポリエステル
- ボトム:50D防水コーティングPU3000MMオックスフォード布
- 重量:約8.8kg
D(デニール)…一般的に、ポリエステルの生地の太さを表す単位。9000mで1gの場合、1Dとしています。
T(タフタ)…一般的に、ナイロンの生地の密度を表す単位。210Tの場合、1平方インチ内に縦横合わせて何 210本の繊維が織り込まれていることを表します。
うーん…非常に比べ辛いですね。
筆者はドックドームを実際に触れたことはありませんが、遠目で見た感じ、遮光性や生地の厚さはやはりスノーピーク。ですかね。実際、重量が4kgも違いますし。
しかしGeerTopの生地も、インナーテントやボトム、フライシートのスカートに至るまで、決して悪いモノではないです。ネイチャーハイクのハイバイ3のようなテロンとした生地ではないのでご安心ください。(あの通気性の悪い生地も、雨が染みてこないという良さはあるのですが…)
フレームに関しては、GeerTopの材質が不明ですが、軽くしなやかで、丈夫そう。
連結部分にバリなどもなく丁寧に仕上げられていて扱いやすいです。
ただ、先端部が心なしか外れやすい気がします。
まあ、これは特にそこまで気になりません。
3つのよい点
1.設営が簡単
1人で設営20分。インナーテントを取り付けても30分ほどで終わります。
2021.3.18追記:雨天時の設営はしんどいです。
前室部分の生地に雨水が溜まり、地面にべったりと張り付いてしまい、なかなか大変でした。ただ、これはこういう構造のテント全般に言えることなのかな、と思います。
雨水の重さで、ポールが大分ひしゃげましたが、その後も特にポールの歪みなどなく、快適に使えております。
2.風のダメージを受けにくい
これは、背の低いドーム型のテント全般に言えることだと思いますが、こちらは想像以上でした。
風速7mでも安心感がありました。
ポール4本がクロスされた構造からか、強風には思っていた以上に強いです。
ネイチャーハイクのハイバイ3と同じくらい、テントの形が崩れることもなく、何食わぬ顔で立っていました。
3.開放感
メッシュが多用され、天井に透明なPVCを使用しているのでとても開放感があって気持ちがいいです。
5つの注意点
1.マジックテープを外しにくい
片方のマジックテープが、一辺しかテント生地に縫われてないので、マジックテープがへばりついてきます。結局両手を使って、剥がすことなります。これが地味にストレスです。
2.前後面をメッシュにできない
インナーテントを付けないと、前後の出入り口をメッシュにできません。
出典GeerTop Large Family Camping Tent for 6 Person – GeerTop Outdoor Store
こういう感じになります。
まあ、遮光性はそこまででもないので、真夏の暑い日に全面メッシュで籠ることはないので、個人的にはあまり気になりません。
3.メッシュはトグルでとめるだけ
側面の4箇所にあるメッシュがジッパーでフルクローズできません。
このように目隠しはできますが
結構隙間があいた状態です。
これにより、インナーテントを使わずに、シェルターとして利用する際には、2つのデメリットが生まれます。
①隙間風が寒い
②雨が吹き込む
①の寒さ対策として…
冬はカセットガスストーブなどでは、幕内は温まりません。
こちらのコロナストーブを使うと、幕内は真冬でも上着など着ていられない暑さになります。
②の雨対策に関しては、多少の雨ならそもそも何も対策せずとも気になりませんでした。
スノーピークのドックドームは別売り、7800円(税抜き)で、ルーフシートが売られていますが、こちらのテントには最初からルーフシートが付属しています。ルーフシートを使うと多少雨の耐性は上がるかと思います。
これを…
こうする!
うーん…でも側面のメッシュ部分まで覆う訳ではないので、あまり関係ないか…。
激しい豪雨の際は、大人しくインナーテントを使った方が良さそうです。
いずれにしても雨の日にシェルターとして利用するときには、多少雨は吹き込んでくることを覚悟しておきましょう。
2021.3.14追記:風速7mの豪雨でも気になる吹き込みはなし。
この日は、まるで台風のよう。お天気アプリでは風速7mでした。
バサバサバサ!と、幕全体が戦慄いていましたが…
全く雨は吹き込んできませんでした。
雨が吹き込まないことよりも、暴風への耐性の強さに驚きました。
4.家族で冬のおこもりシェルターとして利用するのは厳しい
こちらはタフスクリーン2ルームのリビング部分。
ご覧のように家族4人で真冬におこもりするとなると
- ストーブ
- 囲炉裏テーブル
- 椅子4脚
- フィールドラック
などなど、何かとものいりです。
これだけでギッチギチで、何かモノを取ろうとして立ち上がろうとしても、身長170cmの筆者は常に中腰状態で、狭いスペースを移動します。腰痛持ちの私にはこれが辛いです。
ファミリーキャンプのリビングシェルターとして利用出来なくもないですが、私のように腰痛持ちの方にはおすすめしません笑
2021.3.14追記:ソロキャンプのシェルターとしては、めちゃくちゃ優秀です。
コロナ:ストーブ
ハイランダー:アルミGIコット
YOLER:ハンギングラック↓こちらの大きな方のやつ。(高さ106cm、幅95.5cm)
キャンピングムーン:フィールドラック
ベルモント:アイアンラック
オレゴニアンキャンパー:トラッシュボックス
ノーブランド:チェア
これらを置いても超絶快適でした。
体感としては…
ニーモヘキサライト6pとあまり変わらないような…
とにかくソロには十分すぎます。
5.上手に畳みにくい
はい。こうなります。
メッシュ部分を引き裂かないように…
PVC部分に穴が開いたり、ちぎらないように…
と気を遣って畳んだのでこうなりました。
まあ、これはもう少し練習するか、雨天撤収用の大きめの防水トートバッグなどに入れて解決しましょ。
それでもお勧めする理由
ずばり…
- 通気性と解放感
- ちょうどよいサイズ感
です。
冬のソロキャンプではストーブを使いますので、むしろ密閉できてしまうテントだと、うっかり換気し忘れて一酸化炭素中毒に…ということなりかねません。
また、実際使用はしておりませんが、真夏の夜なら、側面4つのメッシュ窓のおかげで虫を気にせず1人でお酒を楽しめそうです。
ソロキャンプではシェルターとして広々と使え、メッシュを閉じればこのプライベート感。
道志村のキャンプ場などの比較的狭い区画サイトや、木の位置などに癖のあるサイトでも張り綱なしでいけるので省スペース。サイトを有効利用できます。
そして何より
価格!
スノーピーク ドックドームは
シールドルーフ別売りで131,120円(2021.2.7現在)
GeerTopはルーフシート付きでAmazonだと32,999円(2021.2.7現在)
スノーピーク ドックドームの4分の1。
もちろん材質は負けますし、側面の4つのメッシュ窓をジッパーでフルクローズできません。
何よりスノーピークの修理サービスなどの安心感には敵いません。
根本的にテントを消耗品として割り切って、色んなテントを試そうとするか、本当に気に入ったテントだけを一生モノとして使っていくか、その辺りの価値観に踏み込む気はサラサラないのですが…
私は、様々なテントを試してみたいので、スノーピークのテントに手を出すのは、逆にすごく勇気がいるのですね。
少なくとも、私は3回使用してみて「安物買いの銭失い」の兆候は見られませんでした。
むしろ、これが32,999円かー。と、感動することの方が多かったです。
コールマンのタフスクリーン2ルームと大型タープを併用しようとすると使えるサイトは限られてきますし。
コディアックは、サイトの大きさにあまり気を使わない反面、コットン100%の生地なのでぐずついた天候では使いたくない。
初めて行くキャンプ場や天候が微妙な時
「とりあえず迷ったらこれを持っていこう!」
そう思えるテントです。
皆様もよろしければどうぞ。
2021.3.19追記:在庫切れを確認しました。
うーむ…気長に待ちましょう!
現在、楽天では購入可能なようですが…
まあでも、Amazonの価格設定がそもそも、安すぎると捉えてもいいのかもしれません。
公式価格は$433.99となっておりますので、
Amazonでの販売価格がそもそも安過ぎた、とも言えますね。