みなさん、おはようございますー。
魔の月曜を突破しましたね。
「もうあとは、週末まで野となれ山となれ!明日が今週の折り返しや!!」と大分本調子が出てきたかんじでしょうか・・・。
お仕事で思うように進まなくてイライラしたり、職場の人間関係がうまくいかなくて悩んだり、日々色々なことがありますよねえ・・・。人間だもの。
そう、人間は感情の生き物なんですよね。脳はまず感情に反応して、行動を促しちゃうんですなあ・・・。
で、社会的には、感情的にふるまってしまうとアウト。「仕事一緒にしたくない人」として、タグ付けされちゃいます。だから、みなさんいつも笑顔で挨拶なんかしちゃって、感情を抑制して日々「大人」として理性的に過ごすことになるわけですな。
ただ、感情を抑制していると、「キャラ疲れが起きて疲弊します。さらに、親しい人間関係も作りづらいという研究結果も出ております。
そりゃ、仕事行きたくなくなるわ。
自分の感情も大事にしながら、周囲とうまく付き合うには、何が必要なのか・・・?
これ、ざっくりとした答えでいうと
EQ
ってことになるのかと。
GoogleさんもEQ育成プログラムを取り入れてる
っぽいですしねえ。

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
- 作者: チャディー・メン・タン,ダニエル・ゴールマン(序文),一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート,柴田裕之
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ただ、文部科学省では、EQの高い人材を輩出し・・・というような文言は出しておりませんな。比較的新しい概念で、研究者によって、その定義が曖昧だったりしますが・・・
EQは心の知能(EI:Emotional Intelligence)の指標の1つ。「心の知能指数」なんて呼ぶ人もいるけど・・・心っていうもの自体がふわっとしてるから、イマイチ全貌がつかめませんな。
心の知能とはなんぞ?
自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。(Wikipediaより引用)
でね。この説明だと、「EQって要するに自制心のこと?」って思われるかもしれませんが、EQは自制心も含んだ、「感情と付き合う能力全般」のことと捉えておいたほうがいいかと。自己を客観的に見つめるメタ認知とか、その辺の能力も重要になってくるでしょうし。
感情表現の技術とその知能指数を区別する研究者もいるので、なんとも微妙ではありますが、EQが高ければ、人間関係において、「ただ感情を抑制する」ということはむしろ減って、自分の感情を適切な形で表現することができるのかと思われ。
実際、仕事で結果を出している人の90%の人はEQが高かったそうですな。逆に、仕事で成果を上げていない人の中で、EQが高い人は20%しかいなかったとか。
まあ、仕事って基本チームでやるものですからねえ。そりゃEQ高い方が仕事うまく回せそう。
EQ低い人たちの職場はこんな感じで・・・
こちらがEQ高い人たちの職場
というイメージでしょうか・・・。
どうやったらEQを高められるの?
この本では、「EQは後天的に伸ばせるよー!!」というハッピーなことが語られています。
この本は新品で買った方が良さげですな。EQテスト二回まで受けられるコード付きです。
この本によると、EQを伸ばすには、4つのスキルを理解して、1つのスキルを集中的に鍛える方が効果的なのだとか。
EQの4つのスキル
個人的なスキル
- 自己認識スキル
その瞬間の自分の心の動きを正しく把握し、多様な状況下での自分の傾向を理解する力
- 自己管理スキル
状況や人に対する感情的な反応をコントロールする力。
社会的なスキル
- 社会的認識スキル
他社の感情を正確に読み取り、相手の心の中で何が起きているかを理解する力
- 人間関係管理スキル
上記、3つの力を駆使して自分と他者の感情を理解し、人との関わり合いをマネジメントする力。
こんな感じです。
あとは、この本に従って、スキルアップしてこうぜ!!
私はまだ全然白紙ですけど、EQ行動計画を書き込むところがあったり、結構実践ありきのゴリゴリの本ですが、メニューを全部こなしておしまい!というよりは、ことあるごとに見返して、じっくりと自分と向き合って内省を繰り返していく感じですね。
あとこれ。職場の尊敬する先輩とか、信頼する友人とか、要は「この人絶対自分よりEQたかそう・・・!!」という人に頼み込んで「コーチ」あるいは「伴走者」としてお願いしてみると良さげです。フィードバックなしで続けていくのは辛いですし、効果も薄そう。
これからは、意識高い系ビジネスマンの間では、筋トレとEQトレーニングをセットで行うのが当たり前になるのかも。
ただ、「IQが高くないとEQを発達させる能力も伸ばせられないんじゃないの?」という至極真っ当なツッコミが「GIVE & TAKE」で有名なアダム・グラントさんからがっつり入っております。

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)
- 作者: アダムグラント,楠木建
- 出版社/メーカー: 三笠書房
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大抵、EQが高い人はIQも高いらしいです。感情のコントロールも認知機能が下支えしているものなので、EQのみを重視するのはナンセンスかもしれませんね。
とはいえ、EQを後天的に伸ばすことができるというのは、最近の研究からかなりの確度で「YES」と言えるらしいです。
EQ2.0は読み物として、なかなか楽しいです。「なんか最近、職場つまんねー」という方や切実に「やばい部下(上司)とうまくやれなさすぎて辛い」という渦中にいる方も読むと少し落ち着いてくるかもしれません。「これからのできる男のマインドセットはこうだ!」みたいな下手なビジネス書よりも、EQを上げていくという目的がはっきりとしているから焦点がぼやけておりません。また、研究結果をもとに語られるので、信憑性もあるかと。心理学とかその辺に興味ある方はつぼるかと思います。
EQを高める育児は??
という疑問を持たれた方もいらっしゃると思いますが、
6歳くらいまでのこどもの関わりが重要っぽいですなあ。 神経系の発達がこの辺までにだいぶがっちり出来上がってくるので、感情を司る脳の部位も完成していくから。というのがその根拠らしいです。
じゃあ、どんな関わりがいいの?というと、定番のやつです
「子どもの感情を抑圧しない」
とかなんとか、言われてますが、大人もそうだけど、EQが高い人と関わって、フィードバックもらうことが一番手っ取り早いやり方なのではないかと、思いました。
EQ2.0を読んでみると、子どもとの関わりもまた変わっていくかと思いますよー。
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キャンプ系の記事も書いてますー。ご興味ありましたら、一緒にキャンプを楽しんでいきましょう。