「子どもたちの朝食の準備は親として全部やらなきゃダメ?
正直、忙しい朝に辛いんですけど・・・。」
でも、それって育児放棄?ネグレクト?ダメ親??
などなど、悩んでいる子育て中の方々、こんにちわ。
キャンプ大好き、5歳の双子の親。教育マニアのmarcy-kです。
この記事は、子育てを頑張っている方が、「あ、むしろ頑張りすぎない方がいいのかな?ちょっと楽しちゃおう」と肩の力を抜いてもらえればいいな、と思って書いてみました。
筆者は、教育系イベントを年10回開く、いわゆる教育マニアですが、教育パパはやめました。「子どもとの関わりは、すべて教育につながるんだ!」と気張りすぎると子どもとの関わりが楽しくなくなることに気づいたので、今はゆるーく子育てしております。前より子どもとの関わりが楽しいですよ。
さて、今回は色んな教育書や、教育者、ビジネスマンの方から伺った話を元に、朝食のあり方について語ってみます。
結論から言うと
- 朝食の準備は何から何までしない方が、子どもの生きる力が育まれそう
- 親の朝食の準備は謎サービスであって、マストではない。
と、ここ1、2ヶ月ほどで痛感しました。
朝食の準備は何から何までしない方が、子どもの生きる力が育まれそう
そう思ったきっかけ
ある朝、子どもたちが少し遅く起きてきたので
昨日ばくばく食べていたピザトーストとレタスとミニトマトのサラダを作りました。
すると
「ええ!今日はジャム塗りたかった!!作り直して!!」
げ。
朝で機嫌が悪かったのもあるでしょうが・・・
「めっちゃわがままやん・・・」
私の大嫌いな「飲食店で店員に偉そうに要望を出す客」と重なり・・・
思わず、「ジャムパン食べたいなら、自分で作りなさい!」と言ってしまったんですね。
ただ、冷静に考えると・・・
「確かにジャムパンなんか、子どもが自分でできるじゃん!」と思い・・・
「できないことがあったら手伝うから、作り直していいよー」
となるべくのんびりと言ってみました。
すると、子どもは目を丸くして
「え、自分で作っていいの?」と、いい。
そのあとは、「ジャムの瓶とって」などと、自分にできないことだけこちらにお願いして、あとは自分でジャムを塗っていました。
「できたー」と嬉しそうに笑っているように見えました。(親の罪悪感からの希望的観測)
そういえば、居酒屋を経営している友人も、
「従業員の行動の
選択肢をこっちで増やしてあげないと、みんな動けない
んだよ。みんな何だかんだで真面目だからさ。許可を求めるの」
てなことを、言っておりましたなあ。なるほど・・・。
確かに子どもは「そもそも自分で作っていいものとは思ってなかった」という感じのリアクションしてたな・・・。
なぜ、子どもに任せてこなかったのか
タスクが増えそう
他の人にダメな親と思われることを気にしていた。
突き詰めると、この2つだったんですよね。
仕事でもなんでもそうですけど、自分の方が経験もあって、確実にできることを人に任せるのって、結構消耗します。ハラハラしますからね。
朝食の準備を子どもに任せた時、起こり得るリスクは、お皿をわる。床にジャムとか、ケチャップとかをこぼす。
ま、こんなもんなんです。拭けばいい話。そこまで時間のロスはないですよ。
そして、固定観念、というか勝手なイメージで・・・
やっぱり、朝食は親が準備して、
「ほら、早く食べないと遅れるよ〜」みたいな声かけをしてあげる。そういうものだと思い込んでいたんですね。何で、そうするかといえば、その方が「いい親」っぽいから。
保育園とかで、「朝食は自分で済ませてるよ」なんて子どもが先生に話したら、どういう風に思われるのだろう・・・とかね。
多分、しょうもないこと気にしてたんです。
何となく「子どものためにやってあげてる」という親としての満足感と、自分のポジションを確立したかっただけでしたとさ。
結局のところ親の都合。
朝食を子どもに任せた後の子どもの変化
失敗をリカバリーしようとするようになった。
ジャムを塗るのはよく失敗しますが・・・。
左下の濡れティッシュで拭いた後が生々しいですね。
実際、子どもが拭いただけだと、まだベタついていることもあるので、親のタスクは増えるかもしれませんが、失敗をカバーする習慣は身についてきてますね。こないだも麦茶を盛大にぶちまけた時、ささっと拭いてました。前だったら呆然と座っているだけだったでしょうに・・・。
要望をきちんと口にするようになった。
「これできない」→「これお願い」
こんな感じのちょっとした変化が起きています。
受け身ではなくなり、相手に行動を促すようになったかな。
現状(朝食)をよりよくしようと働きかけるようになった。
今では、子どもはいろんなトッピングを用意してくれるように、お願いしてきます。
ピーマン切っといて。とか、玉ねぎ切っといてとか。卵ペースト作っておいて。とか。
あれ、これ前より朝食の手間かかってない??
と、思いつつも、子どもとの朝のやりとりは、なかなか楽しくなってです。
はい。ここまで読んでいただいた方の中でも
とはいえ、「生きる力が育まれそう」・・は言い過ぎじゃない?
と思われる方もいらっしゃるでしょう。ただ、子どもと関わる際の、本当にちょっとしたスタンス、マインドセットが大事なんだよなー、と思える本があったんです。
影響された本
学校の「当たり前」をやめた 工藤勇一(著)
戦略子育て 三谷宏治(著)
他にもたくさん影響されているのでしょうが、直近だとこの2冊ですね。
担任制廃止、宿題廃止、中間・期末テストを廃止した今話題の千代田区立麹町中学校の現校長 工藤先生のこちらの本から。

学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―
- 作者: 工藤勇一
- 出版社/メーカー: 時事通信社
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子どもたちが自律し、「早く大人になりたい」と思うためには、私たち大人が子どもに手を掛けすぎず、自分で考え、判断、決定、行動させる機会を与えることが大切です。
自分で考え、判断、決定、行動
これは、「部下の主体性を高めよう!」とか、それ系の本でもよく言われていることですし、もう少し骨太な組織開発本とかにも書いてありますよね。
子どもは、何を食べたいか考えていた。
その結果、何らかの判断を下し、
今日はジャムぱんを食べようと決定していた。
そう、私は子ども自身が「行動させる機会」を奪っていたんですな。
というより、「そもそも自分が行動するという発想すら湧いてこないような状態にしていた」と言ってもいいかもしれません。
そりゃ、子どもは「自分でピザトーストをつくる」という選択肢を持っていないんだから、逆に不自由なんですよね。クレームも言いたくなるわ。
ビジネスモデル全史の著者三谷さんも、こちらの本でビジネスマンの視点から家庭におけるお手伝いについてこんなことを書いています。
家族みんなで分担することは当然なのです。ダイジなことをチームみんなで支え合ってやっていく、それが社会で生きていくということなのです。
ぐうの音も出ない正論。
家庭も小さな社会。その中でよりよく過ごすためにお互い支え合う。
私のように、小さいお子さんがいる方は、この辺りの視点が抜けがちかもしれませんね。ついつい、あれこれやってあげたくなっちゃう。
子離れして、チームの一員として、認めねば子どもに失礼ですね。
朝食の準備は「謎サービス」であってマストではない
「親が子どもにしてあげるべきこと」と勝手に思い込んでいることを、私は「謎サービス」と読んでいます。
栄養が偏らないように、金銭面で健康的な食生活をフォローするのは親のマストかもしれないけど、レストランみたいに食事の準備を全部してあげることは、「謎サービス」だと思うんです。だって、子どもは自分でできるようになっていくんですから。
謎サービス」は子どもの主体性と自尊感情を奪う
むしろ、「謎サービス」によって子どもはがっつり「お客さん化」してましたからね。文句言うだけしかない超受け身ポジション。でも、これって自分の無力感から来ているんですよね。「自分は朝食を準備できないから、ちゃんとやってよ!」っていうね。
レストランでも、どこでも自分に対して、ずさんなサービスをする人に対して、烈火のごとく怒って、クレームを言う人は、自尊感情が低いんですよね。自分に自信がないからこそ、自分を守ってくれる「権利意識」が強くなる。だから、軽んじられた、自分は大切にされていない!と思いやすい。
なので、「謎サービス」は、「世界に働きかけて、現状をよりよくしていこうとするときに、他者への文句だけ言って、自分自身はその場から一歩も動こうとしない」そういう生き方を染み込ませそうな気がしています。
ことになるんじゃないのかなあ、と。
ま、半分以上、自分が楽している言い訳でもありますが。忙しい朝にピリピリしながら朝食の準備をするより、「ごめん!お父さん今日余裕ないからお願い!」と、言った方が、結局お互いが気持ちよく暮らすにはよっぽど健全かなって思ってやってます。
それでも、「子どものために親として何かしてあげたい」と湧き上がってくる親心。分かります。でも、その子どもにしてあげようとしていることは「何のために?」
そう問いかけた時、自分が子どもにしようとしていることが、ただの「謎サービス」なのか、「子どものための支援」になるのか、少しずつ見極められるようになっていくのではないかなあ、と上記の本を読んで思ったのでありました。
ちなみに、私は、いわゆる教育書とか育児書嫌いです。なんか説教されてるような気がして。なんか、この記事も説教くさい?ごめんなさい。
でも、上でご紹介した本は、どちらもそこまで、育児書っぽくもないし、教育書っぽくもなくて、サクッと読めましたよー。
忙しい朝、ついつい子どもに苛立ってしまう、頑張っている親御さんたちは、読んでみると、親子共々楽になる関わりに気づくかもしれません。
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